帰宅すると悲しいお知らせが・・・
好きな作家のひとり瀬戸内寂聴先生が亡くなったそうでして。
99歳だったんですね。
この方のエッセイで「100歳まで生きるの」と書かれているのを読んでいたのですが
目前にして逝かれたんですね。
好きな作家さんが亡くなるというのは「もう新しい作品に出会えないんだ」
といい寂しさがありますね。
さて、この方と私の原点思考何のつながりが?
思うかもしれませんが、音楽院時代の国語の授業で源氏物語を学んだのですよ。
国語なのに一年通して源氏しか扱わないんですよこれが!
学年通して一章のみをひたすらひも解いていく。という授業でして
教養科では 桐壺 だけ
予科では 明石 だけ
しかも原文で・・・
なので、あんちょことして私は瀬戸内源氏を用意して解読してました。
この一年かけて一章だけ。ってすごく特殊・・・
よくよく思うと、コレのおかげで
平安時代の服装、住まい、景色、行事、食事、神道、仏教、信仰、娯楽
それらをホントに深いところまで掘り下げていったなぁ、と
これ、今振り返るとすべて原点思考につながっていると思います。
そう、私この国語の授業嫌いじゃなかったんです。
教わるだけじゃなく講師と常にディスカッションしながら
疑問に思ったら即質問できる環境で、ひたすら日本文化と古典について学ぶので
本科に上がった時に組曲の理解に苦労しなかったのはありがたかったです。
きっとこのとっても読みやすくわかりやすい瀬戸内源氏が無ければ
私の理解は深まらなかった気がしますし、古典を通して古いものが嫌いになっていたかも。
以前「作家を呼ぶときついつい呼び捨てになる」と
書きましたがこの方は、私の学びを深めてくれた方なので
自然と先生と敬称をつけてしまいます。
きっとご本人はそんな気は全くないでしょうが、
私の学びに大きく貢献してくれた方の一人なので
感謝の意をささげたいと思います。
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