プロとしての矜持

以前外に出て働いていた時、私は厨房の仕事をしていましたので

調理師としての資格も所有しています。

一応プロとして和洋中区別なくアレコレ教えて貰ったりもしましたので

一通りなんでも作ることができます。

ですが、移動などあった場合、その現場にいると一番最初にやる仕事は

「皿洗い」 いわゆる洗浄と呼ばれる仕事です。


受け取り口で利用者さんたちと顔を合わせるので、

新人です。移動してきました。よろしくお願いします。

ってご挨拶的意味合いがあるんですね。


ご飯後の食器を洗浄漕にまで持ってきてもらい、洗浄爭に入れてもらう

それ以降は内部の仕事です。

付けおきして、サッと洗って、食洗機にかければOK。というわけではなく

キチンとたわしで磨いた後に、食洗機の洗浄水が全体にくまなく

行き渡るように、食器が重なる事がない様に並べます。

これをやらないと、食洗機の最後の仕上げ・・・

温水で洗剤を落とす作業の時に、洗剤が食器に残ったまま終了してしまうので

手早くきれいに仕上げるためには必要不可欠な作業です。

キチンと食洗機を通過してきた食器に、汚れは残っていないか?

アクがこびりついて黒ずんでいないか?汚れていないか?

をチェックし、ソレにもれたものはもう一度洗浄漕にもどして洗い直しです。



これらの作業を私一人でいつも行っていました。

大体少ない時は50膳 多くて100膳くらいですかね?

時間にして30~45分ほどかかります。


乾いた時に洗剤が残って、表面が虹色に見える。とか言語道断です。

だってそこに食材を盛り付けるわけですから、

盛り付けたご飯が美味しそうに見える器でなければなりません。

なぜならば、私たちの作るご飯は100食でも20食でも、

その日そこに箸をつけるお客様(利用者さん)達の

その日たった一度の朝食であり、昼食、夕食。ですからね。


その日にいいことがあって気分がウキウキしているのに、

夕飯のお皿が汚れていたら、その日のウキウキが台無しになるかもしれません。

施設によっては、そのご飯が人生において最後のご飯になることもあるんです。


洗剤が残ったような食器を出すだなんて、不健康を提供しているような

そこに料理人としての意識はどうか?と問われたら

その程度の意識なら料理人なんてやめちまえ! と

私の中のプロ意識を悪い意味で刺激してきます。



コレは職場で私に毎回相当な無茶ぶりと、理不尽を飛ばしてくる

ちょっと困ったオバちゃんから教わった事なのですが

彼女のこの点は私も非常に共感出来たし、この仕事において大事なことだな。

と心から納得できる物でしたので、私の中で「仕事として最低ライン」

という基準の一つになりました。

もし今厨房の仕事に返り咲いたとしても、大事にする点だな。


そしてその矜持は・・・ 実は家庭内でも感じてしまうほど

私の中の価値の一つでもあったりするんです・・・



エエ・・・ コレ明日のネタの前ふりですよ・・・


黒子屋  KUROKOYA

パーソナルコーチ 田口明美こと あけみん のHP コーチ活動や、自身がコーチングを受けてどう変化したのか?といった事 大好きなストレングスファインダーについてのあれこれ。を発信しています。 コーチをお探しの方『こんな人なんだ~』と選ぶ際の参考にしてくださいね。